たいらりょうたのブログ

沖縄と性と仕事について考える26歳の日常記録

俵万智のツイートに背中を押されてブログを始めた、わたし

俵万智に背中を押された私

そうだ、自分のインプット&アウトプットサイクルを上手く回すためにブログを書こう!!

と思い立った2020年5月28日の誕生日から1ヵ月以上が経った7月6日。

 

たまたまTwitterで見かけた俵万智のツイート、

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これを見つけた時に、

「あぁ、多分わたしが"自己表現"したいと思って始めようとしたブログも、YouTubeも、誰かからのいいね(=社会的な価値を提供しているという承認)を前提にしていたから始まらないんだ」

と思った。

 

いや、多分もっと前から気づいていたんだろうけど。

 

ちゃんとすんなりとその私を受け入れてあげられたのは俵万智の、

このツイートのおかげだった。

 

随分と時間がかかってしまったなぁと。

まぁでもわたしは大器晩成型だ、と常日頃思っているので、

別に気に病むほどではない。

 

 

「最初っから完璧な人なんていない。」

「いや、そもそも完璧なんて存在しないよね。」

 

「そんなことはわかっているよ!」

「でも、ブログ書いたりYouTube始めるからには、面白いね!と言ってもらえるような記事や動画を作りたいよね。」

「そしたらやっぱり計算し尽くされた計画性が必要じゃない?」

 

「確かに!!」

 

 そんな問答がわたしと私の間で繰り返されていて、

わたしの上空1.5メートルにいる私が、

「じゃあ整理できたら教えてね〜」

と、スタバのドリップコーヒーを飲みながら

暇そうに見下ろしていた日々も今日で終わり。

 

やっぱり、

アウトプットの準備に手間取っている私よりも

雑ながらもアウトプットしているわたしの方が

生きていて楽しそうだなと思っているから、

雑ながらもこうしてMacBook Proのキーボードを叩いているわけである。

 

 

ところで。俵万智はセンスの塊である

私の背中を押してくれた俵万智の歌は本当に心を動かされる。

 

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

 

わたしはこの歌が本当に大好きだ。

ミーハーだと言われようがなんだろうが、好きな歌の一つだ。

中学か高校の学生時代に出会った記憶がある。

多分国語の教科書で見たはずだ。

教科書で出会った歌に、こんなにも心を動かされるのかと、

感動したことを覚えている。

 

聞いていて心地のいいリズム。

思わず声に出して呟きたくなってしまう。

57577の31音で刻む一文は、紛れもないアートだ。

 

まさか短歌の中に日付を入れてくるとは。。。

君と作者の仲睦まじい情景が自然と脳裏で再生される。

 

どんな味だったのかなぁ。

木製のボウルに入っているんだろうなぁ。

具材はなんだろう?

きっと朝ごはんで作ったのだろう。

その後はどうやって過ごしたんだろう。

 

どんどん想像が掻き立てられる。

自身の中に眠るクリエイティビティが刺激される。

琴線に触れまくっている。

 

そしてもう一つ、俵万智の歌で印象に残っているのが、

 

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

 

もう。。。

 

くぅーっ!!!!

 

である。笑

たった31音。たった31音でこんなにもほっこりすることができるのか、と。

もう。。。

くぅーっ!!!!

以外のなにものでもない。

 

ちなみにわたしの頭の中の検索エンジンでは

「会話 ほっこり 冬」

と入力するとこの歌が出てくる。

 

 

 

ところで。わたしはミーハーではないことを証明しよう

 

そんな、俵万智に影響を受けたわたしは高校時代、文芸部に所属していた。

俳句で県代表として高文祭の富山大会に派遣されたこともある。

わたしが「今日ツイートした俵万智しか知らないミーハー」ではない唯一の証拠だ。笑

 

ちなみに、当時県代表に選ばれたわたしの作品は

 

  • 少年の 虫取り網に 落ちる夕陽
  • 見上げた飛行機雲 鉛筆の休み時間

 

である。

生意気に自由律俳句なぞ創っていた。

解釈は読者にお任せする。作者自身が解釈を語るなんてそんな野暮なことはしない。

(あともう1つ創っていたけれど、忘れてしまった)

そして、伊藤園おーいお茶のラベルに掲載されたこともある。

 

  • かたつむり ハデに生きてる つもりでも

 

先に言っておくが、駄洒落ではない。

こちらも解釈は読者にお任せする。

 

ほら、これで学生時代から俳句や短歌に心を打たれ、自らも作っていたという証明ができた。 

話を俵万智に戻そう。

 

 

俵万智に影響されたミーハーなわたしは本を買う

だがここでふと、

1.5メートル上空にいるもう1人の私が囁いた。

 

「でも、わたしが知ってる俵万智の短歌ってその2つだよね?」

「なんだよ歌って。言い方短歌でいいじゃん!笑」

 

ふっ。。。

甘いな。1.5メートル上空のもう1人の私よ。

そんな君の言葉に

「確かにそうだよねーじゃあもうちょい俵万智のこと調べてからブログにするかー」

と相槌を打っていたわたしは、もうないのだ。

 

そして侮ることなかれ。

ちゃんとAmazon

の中古の単行本を購入済みだ。

サラダ記念日の1週間後、七月十三日には手元に届くだろう。

これでもうミーハーなわたしとは言わせない!!

 

すると1.5メートル上空の私は微笑みながらこう言うのだ。

「そういうところ、変わってないねぇ」と。

 

そこでわたしはハッとする。

クソォ、また私にやられてしまった、と。

地上のわたしと、上空1.5メートルの私は

こうして毎日ニヤニヤしながらお互いを尊重しているのである。笑

 

わたしはまだまだ、

日本中で俵万智のツイートをきっかけに、

俵万智の歌集を購入したミーハーの1人でしかない。

だがそれってとても素敵なことだと、「私」も「わたし」も思う。

 

 

七月六日はサラダ記念日。

わたしと私はもう1つ、七月六日に記念日を付け加えよう。

まっすぐな「わたし」を「私」が受け入れた七月六日はわたし記念日

 

 

ちなみに俵万智の歌集が届くであろう七月十三日は、

脱ミーハー記念日である。

 

 

2020.07.06

たいらりょうた